中国株サマリー(9日)

市場概況
 反落、金融緩和期待が後退 後場に下げ

 9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比1.10%安の3357.67ポイントだった。深セン成分指数も0.9%安の11125.02ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2217億2100万元だった。

 上海総合指数は前日終値を挟んだもみ合いでスタート。中盤に上げ幅を広げて心理的節目の3400ポイントを上抜ける場面があったが、後場に入ると幅広いセクターが売りに押されて下げに転じ、結局この日の安値圏で引けた。中国当局が景気減速を防ぐため金融政策を緩和に傾けるとの期待が後退したもよう。ロイター通信の調査によると、金融機関は5月に中国の預金準備率や政策金利が引き下げられる公算は小さいとみている。前日終値は昨年7月5日以来約10カ月ぶり高値だっただけに、利益確定売りも相場を押し下げた。

 セクター別では貴金属と保険が軒並み安。造船と教育、ゲーム、電源設備も大きく売られた。一方、証券と貿易が逆行高となった。

 A株市場では、造船大手の中国船舶重工(601989)、石油大手のペトロチャイナ(601857)、生保大手の新華人寿保険(601336)が大幅に反落。インフラ建設の中国鉄建(601186)、中国交通建設(601800)、中国中鉄(601390)もそろって売られた。オンライン教育の中公教育科技(002607) とゲーム事業の三七互娯網絡科技集団(002555) の下げがきつい。半面、中堅銀行の中信銀行(601998)やハイテク株の曙光信息産業(603019)と立訊精密工業(002475)、鉄鋼株のアンガン・スチール(000898)が続伸した。

 上海B株指数は0.33%安の291.92ポイント、深センB株指数は0.29%安の1188.24ポイントとともに反落した。

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