日産、内田社長の進退が最大焦点

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 経営不振の日産自動車が4月に刷新する経営体制を巡り、内田誠社長の進退が最大の焦点となっていることが28日、分かった。業績悪化やホンダとの経営統合破談で内田氏の指導力に疑問の声が上がっているため。ただ後任候補の選択肢は限られ、内部昇格を軸に絞り込むもようだ。リストラ計画の策定も大詰めを迎えており、体制を立て直して次の成長戦略を示せるかどうかが問われる。

 新体制は3月中旬に公表する。世界9千人の削減と3工場の閉鎖を柱とするリストラ計画の詳細も示す。削減人員の地域別の内訳を示すほか、公表済みのタイ以外に閉鎖する2拠点を明らかにする可能性がある。現在の執行役員制度を廃止し、幹部を2割削減する。

 内田氏は2019年12月に社長に就任。過剰な生産能力の削減や新型車の投入で収益力の回復を急いだ。ただ主力の北米や中国で苦戦が続き、25年3月期の連結純損益予想は800億円の赤字に陥る見通しだ。

 昨年12月にはホンダとの統合協議を始めたが、社内からの反発が強く、わずか1カ月半で行き詰まった。


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