VW、ベルギーの工場閉鎖

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 【ブリュッセル共同】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は2月28日、傘下の高級車ブランド、アウディの電気自動車(EV)を生産していたベルギー・ブリュッセルの工場を閉鎖した。VWが欧州で工場を閉鎖するのは初めて。従業員約3千人が職を失う。

 中国のEVメーカーの攻勢などを受けて業績が悪化しており、経営の合理化の一環。工場は中心市街地に近く、レイアウトの変更が難しかった。物流費用が高いこともあり、他の工場より生産コストがかさんだという。

 最終日の28日には従業員らが工場の前に集まり、閉鎖に抗議した。アウディのために30年以上働いたというデンギスさん(54)は「今日は悲しい日だ。もう仲間と会えなくなる」と話した。

 工場では、スポーツタイプ多目的車(SUV)のEV「Q8 e―tron(イートロン)」を生産していた。約300人は、設備の撤去や事務処理を数カ月間続ける。

 1949年に稼働を始め、70年以上の歴史を持つ。地元紙は「かつてのベルギー産業の至宝がここに眠る」と哀愁を帯びた論調で伝えた。


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