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【ニューヨーク共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は2月28日、米シティグループで昨年4月、81兆ドル(約1京2200兆円)が誤って送金されそうになったと報じた。送金処理の入力ミスが原因で、本来の送金額は280ドルだった。数時間後に送金手続きは取り消されたものの、発覚まで90分かかったという。
FTによると、ブラジル宛てに280ドル送金しようとした際、制裁違反の恐れがある取引としてシステムにエラーが発生した。行員が手動で送金処理を試みたところ、システムには既にゼロが15桁入力されており削除する必要があったが、処理を誤ったとしている。
金額の入力担当者と、取引をチェックする別の行員もミスを見逃し、3人目の行員が口座残高に問題があることに気付いた。その後、処理が取り消されたため、実際に顧客への送金が完了することはなかった。
FTは「10億ドルを超える金額を誤送金しそうになる事案は、米国の銀行業界でも珍しい」とする元規制当局者らの声を伝えた。
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