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政府はコメの価格抑制に向けた備蓄米放出の入札の詳細を発表した。ただ2月に放出の方針を発表した後もコメの価格は高止まりしており、当初予定する15万トン放出による値下げ効果には集荷業者や卸業者の多くが懐疑的。早くも追加放出が必要だとの声も出ている。
入札参加者は年間仕入れ量が5千トン以上の大手の集荷業者で、応札の上限は業者ごとに決まっている。大手集荷業者は、今回の対象品種の公表に関し「どの品種を落札できるかは不明だ。価格への波及も見通せない」と話す。
一方、集荷業者から購入する立場の中小の卸業者は「大手卸業者へ優先的に配分され、自分たちには手に入らない可能性がある」と指摘。全体の値下がりにつながるかも「未知数だ」と話す。
農林水産省はコメ値上がりに関し、生産量は十分だが一部業者で流通が滞っていることを一因に挙げる。ただ、業界にはそもそも生産量が足りていないとの声もある。高温障害などによる品質悪化で実際に販売できるコメの量は少ないとの見方だ。
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