ニュース
【ブリュッセル共同】欧州中央銀行(ECB)は6日の理事会で、追加の利下げを決めた。政策金利として重視する中銀預金金利は0・25%引き下げて2・5%とする。利下げは5会合連続。新たな金利は12日から適用する。力強さを欠く経済状況に加え、トランプ米政権が掲げる関税強化で景気に懸念が強まる中、利下げで経済を支える。
またユーロ圏の経済成長率の予測を、2025年は0・9%、26年は1・2%とし、昨年12月の前回予測から下方修正した。ラガルド総裁は記者会見で「貿易摩擦が激化すれば、成長率は低下する」と述べた。「各国の通商政策に不透明感が続くと、投資が抑制される」とも指摘した。
ECBは2%のインフレ目標を掲げる。ユーロ圏の2月のインフレ率は2・4%と、5カ月ぶりに鈍化した。ECBは昨年6月、4年9カ月ぶりに利下げした。その後据え置きを挟んで9月から連続で利下げしている。物価高の抑制から経済活動の後押しへと力点を移しており、金利の適正水準を探る。
共同通信社提供

Provided by
共同通信社
東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。