保険業法改正案、閣議決定

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 政府は7日、大規模な損害保険代理店や損保大手への規制を強化する保険業法改正案を閣議決定した。中古車販売大手旧ビッグモーター(BM)などで起きた保険金不正請求の教訓を踏まえ、大規模代理店の営業店舗ごとに法令順守の責任者を置くことを義務づける。今国会に提出する。

 自動車修理業などを兼業している代理店には、保険金の支払いに悪影響が出ないように業務を監視させる。損保大手に対しては、営業と保険金支払い部門を分離させる。

 企業向け保険のカルテルの再発防止に向けて健全な競争を促す。保険契約の見返りとして物品を購入するなど過度な便宜供与を禁止。そうした規制を契約企業のグループ企業にも拡大する。

 損保業界では23年からBMなどの代理店の不正や、大手4社による企業向け保険のカルテルが相次ぎ発覚した。金融庁は業務改善命令を出して各社に再発防止を促したほか、関連法や監督指針の改正による規制強化を検討していた。

 加藤勝信金融担当相は「金融庁のモニタリングについては実効性を持って対応できるようにしたい」と述べた。


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