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日産自動車は11日、内田誠社長(58)が退任する人事を発表した。後任には商品企画の責任者のイバン・エスピノーサ氏(46)が就く。4月1日付。業績低迷の責任を問われる立場でもあるエスピノーサ氏がリストラの具体化を急ぎ、経営再建の道筋を示せるかどうかが焦点だ。
内田氏は2019年12月に社長に就任した。業績の悪化やホンダとの経営統合協議破談で、手腕を疑問視する声が強まっていた。日産は今月6日に社外取締役を中心とする指名委員会を開いて新体制を協議していた。
日産は主力市場の米国と中国で販売が苦戦し、25年3月期の連結純損益は800億円の赤字を見込む。昨年11月には世界で9千人の人員削減を柱とするリストラ策の発表に追い込まれた。
日産の経営を巡っては、台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業が株式取得を目指して日産の筆頭株主のフランス自動車大手ルノーに接触するなど提携に前向きな姿勢を示している。新経営陣が鴻海を含め、他社とどのような提携戦略を描くのかが注目される。
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