スイス腕時計産業に暗雲?

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 【ジュネーブ共同】スイスの腕時計産業に暗雲が漂い始めた。輸出総額が2024年、新型コロナウイルス禍の影響があった20年以降の回復基調から前年比マイナスに転じた。主な原因は中国経済の低迷。各地の紛争やエネルギー価格高騰なども響き、いつ回復するか予測しにくい状況だ。

 400年以上の歴史を持つスイスの時計産業は、約6万人の雇用を生む基幹産業の一つで、生産量の95%が輸出向けだ。特に腕時計は世界中で人気が高く、高級品のロレックスやパテック・フィリップから、大衆向けのスウォッチまでさまざまなブランドが集積している。

 スイス時計協会によると、輸出総額は20年に前年比21・7%減の約170億スイスフラン(約2兆8500億円)と大幅に落ち込んだ後、翌年から成長軌道に復帰。しかし24年は2・8%減の約260億スイスフランだった。中国は25・8%減、香港も18・7%減と中国経済の苦境を反映する一方、インドが25・2%増と大幅に伸びた。日本へは7・8%増と堅調さを示している。


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