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政府が対米関税交渉を巡り、米国産の大豆やトウモロコシの輸入拡大案の提案を検討していることが25日分かった。米中貿易摩擦で米国から中国への穀物輸出が落ち込んでおり、日本がその分を引き受けることで自動車などの追加関税の除外につなげたい思惑がある。自民党の森山裕幹事長もこうした方針を容認した。24日に実施した日米財務相会談では、米側が円安ドル高の是正に向けた水準目標に言及しなかった。
トランプ米大統領は25日、ホワイトハウスで記者団の取材に、日本との貿易交渉について「日本とは非常にうまくやっている。合意にとても近づいている」と話した。赤沢亮正経済再生担当相は30日から訪米し、米側との2回目の交渉に臨む。政府は交渉カードの検討を進めており、米国産のコメの輸入を増やす案も浮上している。
日本にとって米国は大豆、トウモロコシとも最大の輸入相手国。農林水産省の関係者は、日米が輸入増で合意した場合には「(2位の)ブラジルからの輸入分を米国に振り向けるよう、農業団体に協力を求めることになるだろう」との見方を示した。
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