米、車部品25%関税「発動」

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 【ワシントン共同】トランプ米政権は3日未明(日本時間3日午後)、エンジンや変速機など主要な自動車部品に対し、25%の追加関税を発動した。日本にとって重要な対米輸出品目の一つで、日本企業にも打撃となる。ただ米政権は、多くの部品を海外製のもので賄う自動車メーカーに配慮し、米国で生産する自動車を対象に、当初2年間の軽減措置を設けた。

 関税強化は、米国市場での海外製品の価格競争力を弱めることで、製造業の国内回帰を促すのが狙い。輸入自動車への25%の追加関税は4月3日に発動しており、米国を主要市場とする自動車関係企業にとっては経営上、一段の重しとなる。

 日本の貿易統計によると、2024年の自動車部品の対米輸出額は前年比14・4%増の約1兆2千億円。自動車は3・1%増の約6兆円で、自動車と部品の合計額は対米輸出全体の3分の1を占めた。

 米政権は、高関税による負担増を訴えた自動車メーカーの要望を受け、米国産部品で賄えるよう供給網を再編するための猶予期間として、軽減措置を決めた。


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