1月からの口座乗っ取り3千件超

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 金融庁は8日、証券口座が乗っ取られ、勝手に株式が売買されるといった不正取引の件数が、1月からの約4カ月間で3505件に上ったと発表した。約3週間前の前回調査の発表時から被害が拡大し、不正取引額も3千億円を超えた。件数や金額は4月分が大半を占めており、増加傾向が続いている。

 乗っ取りの手口は、利用者を本物と似た偽のウェブサイトに誘導し、IDやパスワードを入力させて盗む「フィッシング詐欺」が代表的だ。不正売却額は約1612億円、不正買い付け額は約1437億円だった。

 4月18日の前回調査発表では、2月から4月16日までの約3カ月間で、不正件数は1454件としていた。金融庁が各証券会社から報告を受けて再度精査し、更新した。

 今回の調査では、大手証券9社から不正取引の報告があった。金融庁は社名を明らかにしていないが、野村証券や大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、三菱UFJeスマート証券とみられる。


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