EU、炭素繊維規制見送り

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 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)が、車部品で炭素繊維の使用規制を見送る方向となったことが22日、分かった。リサイクルが難しく、環境負荷が大きいとして欧州議会が規制案を公表したが、強い反対論を踏まえ容認に転じる方向で調整している。軽くて丈夫な炭素繊維は車の軽量化に貢献し、環境保護につながる利点を評価した。

 欧州議会関係者が共同通信の取材に明らかにした。炭素繊維は東レなどの日本企業が強みを持つ分野だ。規制によりイメージが低下し、業績が悪化するとの懸念が出ていた。使用が認められれば打撃は回避されそうだ。

 6月下旬に欧州議会の委員会で投票を実施する。EU行政機関の欧州委員会やEU加盟国との協議を経て最終決定する。

 炭素繊維の規制を提案したのは、欧州議会で環境政策と消費者保護を所管する二つの委員会だ。EUで自動車の部材の再利用を促す「ELV(廃車)指令」と、型式認証について定めた指令を統合し、法的拘束力が強い新たな規則を制定するのに当たり、規制対象に炭素繊維を加える案を今年に入り公表した。


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