米、鉄鋼関税50%に倍増

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 【ワシントン共同=小田島勝浩】トランプ米政権は4日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)、鉄鋼とアルミニウムの追加関税を現行の2倍の50%に引き上げた。トランプ大統領が3日、布告に署名していた。高関税で海外から安価な製品が流入するのを防ぐ狙いで、国内産業を守る姿勢を改めて鮮明にした。各国との貿易摩擦の激化は不可避で、進行中の関税交渉に影響が出る恐れもある。貿易交渉で合意した英国は対象外とし、従来の25%を当面維持する。

 米政権は3月、輸入の増加が安全保障上の脅威になっているとして、通商拡大法232条を根拠に25%の追加関税を発動した。トランプ氏は「50%であれば(海外製品は)フェンスを越えられない」と主張し、輸入を抑え込むと強調した。

 米国は4月に導入した「相互関税」の上乗せ分を一時停止し、各国・地域と交渉中だ。ロイター通信によると、欧州連合(EU)は鉄鋼などの50%関税が発動された場合には、報復措置を示唆。赤沢亮正経済再生担当相は「今後明らかになる措置の具体的な内容を注視する」と発言している。


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