日産自動車の城下町「吹っ飛ぶ」

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 「内田さんの仕事の結果、(城下)町が吹っ飛ぶ」―。業績不振が続く日産自動車の株主総会は大荒れとなった。工場を閉鎖せざるを得ない事態を招いた内田誠前社長に批判の声が相次いだ。否決されたものの、議事を進行するイバン・エスピノーサ社長への議長解任動議が出される場面もあった。

 「報酬と企業価値の連動性について強い懸念がある」として、取締役の報酬制度の見直しを求める株主提案が出た。有価証券報告書によると、2025年3月期の内田氏の役員報酬は3億9千万円。前期と比べて41%減ったとはいえ高額だ。会社側は現行制度を説明して理解を求めたが、茨城県つくば市から出席した80代の男性株主は取材に「業績が悪いのに役員報酬も巨額でおかしい」と憤りをあらわにした。東京都の50代の男性株主も「全ての会社側の回答は論点ずらしだ」と苦言を呈した。

 埼玉県川口市の70代の男性株主は「経営陣に責任感がないと感じた」とあきれた様子。50年にわたり日産の車を乗り継いできたが「もう乗らないことにした」と話した。


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