農水省、中粒種米の輸入前倒し

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 農林水産省は30日、無関税のミニマムアクセス(最低輸入量)で受け入れる米国産などの中粒種米を前倒しで輸入する入札手続きを始めた。対象は7万1200トン。加工用や飼料用が主な用途だが、コメ価格の高騰を抑える目的で市場に出した備蓄米の在庫が減少していることを踏まえ、緊急時に主食用として放出できるよう備えるのが狙い。

 国はミニマムアクセスで年約77万トンを受け入れており、主食用は最大10万トン。このうち3万トンの入札を27日に実施した。今回の入札は残る67万トン分の一部で、国産米の価格に影響しないよう加工向けなどに用途を絞っている。

 中粒種は米国産「カルローズ」が代表的で、粒が日本の短粒種米より長く、軽い食感が特徴だ。

 今回の入札では輸入業者を決める。内訳は、中粒種が米国産を含めて計5万トン、長粒種米がタイ産を含めて計2万1200トン。今後、卸売業者などに一部を売り渡す入札も実施する。

 例年、この時期に泡盛の原料となるタイ産の長粒種の入札を実施しており、今回は中粒種を前倒しして対象に加えた。


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