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【ブリュッセル共同】石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」の有志8カ国は5日、オンラインで会合を開き、8月に日量54万8千バレルを増産することで合意した。5~7月分はそれぞれ日量41万1千バレルを増産しており、ペースが加速する。大幅な増産は4カ月連続。
中東情勢の緊迫化に伴う供給懸念が後退し、原油価格は6月中旬より低い水準で推移している。供給拡大で需給が緩み、原油安が進む可能性がある。
産油国は公表した声明で、在庫が低水準にあるなど市場環境は健全だと説明。市場の状況に応じて増産の停止や撤回の可能性があるとした。9月の生産量は8月3日に会合を開いて決める。
OPEC盟主のサウジアラビアなどは大規模な減産で原油相場を支えてきたが、今春以降は供給拡大を加速し、戦略転換を鮮明にしている。トランプ米大統領の値下げ要求に応えているとの見方や、米国のシェールオイル生産業者に奪われた市場シェアの奪回を狙っているとの指摘がある。
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