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経営不振の日産自動車が台湾の鴻海精密工業グループと電気自動車(EV)分野での協業を検討していることが6日、分かった。追浜工場(神奈川県横須賀市)で鴻海のEVを生産することを視野に入れている。協業が実現すれば、閉鎖の検討対象となっていた追浜工場は一転、存続する見通しだ。経営再建にも追い風になるとみられる。
EV事業拡大を目指す鴻海は、既に三菱自動車へのEV供給を決めており、三菱ふそうトラック・バス(川崎市)とはEVバスの供給に向けて交渉中だ。鴻海でEV事業の最高戦略責任者を務める関潤氏は日産との協業にも意欲を示す。日産との協業は、日本市場での勢力拡大につながると判断しているもようだ。
追浜工場は日産の国内主力工場で、年間生産能力は24万台。EV「リーフ」の生産を栃木工場(栃木県上三川町)に移管したことなどに伴い、現在は小型車「ノート」のみを造っている。しかしノートの販売は振るわず、調査会社マークラインズによると、追浜工場の2024年の稼働率は4割程度と低迷していた。
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