ニュース
台湾の鴻海精密工業が、日産自動車の追浜工場(神奈川県横須賀市)を一部買収する案を検討していることが7日、分かった。電気自動車(EV)の生産に活用する狙いで、日産と追浜工場を共同運営する案もある。追浜工場は日産の業績悪化で閉鎖が取り沙汰された国内外7工場の一つで、一転して存続する可能性が出てきた。
両社の協業が実現すれば、鴻海は日本での生産拠点を得られ、EVの業容拡大に弾みがつく。日産にとっては経営再建の一助となりそうだ。国内向けに小型車「ノート」のみを製造する追浜工場の稼働率を2024年の4割程度から改善させることが見込め、24年10月末時点で約3900人いる従業員の雇用維持も視野に入る。
ただ、鴻海は自前の部品供給網を構築する必要があるなど、実現に向けたハードルは高いとされる。鴻海は自社開発したEVを他の自動車メーカーに供給する事業モデルのため、追浜工場で製造するEVが将来的に日産独自のEVと競合する可能性もある。
日産は追浜工場が存続した場合、大幅なコスト削減が不十分になる恐れがある。
共同通信社提供

Provided by
共同通信社
東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。