日産のメキシコ2工場停止へ

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 日産自動車が経営立て直しの一環で進める世界7工場の閉鎖計画に絡み、メキシコで生産停止の検討対象とする2工場が28日分かった。1966年に設立した日産初の海外工場と、ドイツのメルセデス・ベンツグループとの合弁工場で、いずれもメキシコ中部にある。販売不振で過剰生産能力の解消が急務となっており、象徴的な工場にもリストラのメスを入れる。

 海外初拠点であるクエルナバカ工場はピックアップトラックなどを造っているが、設備が老朽化している。「インフィニティ」ブランドのスポーツタイプ多目的車(SUV)を手がけるメルセデス・ベンツとの合弁工場は、日産車の生産台数が落ち込んでいた。合弁関係は解消する方向だ。

 日産はメキシコに四つの車両工場を持つ。同じく同国中部にあるアグアスカリエンテス第1工場と第2工場を残し、生産を集約する方向だ。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日産は2024年、メキシコでは67万台弱を生産。そのうち半分近くを米国に輸出しており、トランプ米政権の高関税政策も2工場の生産停止に影響したとみられる。


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