【独自】コメ増産へ新品種後押し

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 農林水産省が2026年度予算の概算要求に「コメの増産実現」を盛り込む方向で検討していることが6日、判明した。農家に対し、高温に強く収穫量の多い新品種への切り替えを後押しし、輸出拡大も支援する。検討案には金額を示していないが、主要事項として「コメの増産に向けた環境の実現」を明記した。石破茂首相は5日の関係閣僚会議でコメの増産方針を表明。与党内に慎重意見も根強い中、歴史的な政策転換を支える予算が確保できるかどうかが焦点となる。

 昨年来のコメ価格高騰は、猛暑による高温障害で主食用米の流通量が減ったことが発端とされている。新品種の開発のほか、ロボットや人工知能(AI)を活用したスマート農業の導入など「増産意欲を支える」(検討案)ための政策を強化。主食用米の需要増に押され、調達困難が指摘されている酒米生産にも新たな支援を行う。

 首相の増産方針表明に対し、自民党の農林族議員は供給過剰による価格低下で、農家の収入が減ることを懸念。関係者によると、党会合では要求案に「増産」を書き込むことに反対の声が上がった。


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