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財務省が8日発表した2025年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比9・1%増の14兆5988億円だった。半期ベースでは、比較可能な1985年以降で過去2番目の高水準となった。輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字幅が縮小したことが寄与した。
第1次所得収支が3・3%増の20兆7668億円と伸びたことも押し上げた。海外子会社からの配当金などが拡大し、半期ベースで過去最大の黒字となった。
貿易収支は1兆7589億円の赤字だった。輸出は、貿易統計では5月や6月にトランプ米政権による追加関税の対象となった自動車などが対米で落ち込んだが、半導体等製造装置が伸びたことから2・3%増の51兆8642億円となった。輸入は0・9%増の53兆6231億円となり、輸出額から輸入額を引いた赤字幅が前年同期に比べて7149億円縮小した。
旅行収支は、比較可能な1996年以降の半期ベースで過去最大の3兆6065億円の黒字となった。
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