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JAグループがコメ農家に前払いする「概算金」を各地で前年より増額したことが25日、共同通信の取材で分かった。店頭価格に反映されて秋以降もコメの高値が続く公算が大きくなっている。新潟県で前年比7割高の60キロ当たり3万円、富山県は6割高の2万6千円と大幅な上昇だ。コメ不足を背景に調達競争は激しく、既に早場米のスーパーなどでの価格は5キロ5千円に迫る高水準となっている。
概算金は、全国農業協同組合連合会(JA全農)の各都道府県本部が作付けの状況や消費動向を踏まえて決定。毎年秋ごろ集荷の際に農家に支払い、卸売業者に高値で売れれば追加分を払う仕組みだ。
JA高知県が7月上旬に決定したコシヒカリ60キロの概算金は前年から7200円高い2万2千円。
中には集荷競争をあおるとして概算金を公表しない地域もある。それでも関係者によると、ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)は、ななつぼしを2万9千円(1万2500円高)に設定。JA全農あきたも、あきたこまちを2万8千円程度(1万円超高)としたもようだ。
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