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コメ年間需要、最大38万トン増

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 農林水産省が2025年7月から26年6月の主食用コメの需要見通しについて、前年の当初見通しから最大38万トン増となる711万トン(玄米ベース)と試算したことが11日、分かった。需要の算出法を改めて訪日客消費などを取り込んだ結果、前年の当初見通し673万トンから大幅増となる。前年比で増加するのは異例。農水省はコメ増産を目指す姿勢を鮮明にする。

 需要量の試算結果は697万~711万トン。従来は人口減や、パン食の広がりなどで1人当たりの消費量が減少することを前提としてきたが、これを改める。総務省の家計調査などから導いた直近5年間の実績を基に、幅を持たせて算出する方法に変更した。

 25年産米の生産量は728万~745万トンと見積もった。コメ不足を受けた主食用米の作付けが増えた。精米後に残ったコメの割合を示す「歩留まり」を初めて考慮に入れ、精米での生産量を645万~668万トンと推計した。昨年来の米価高騰を受け、猛暑による歩留まりの悪化を織り込んでいなかったことが供給不足につながった可能性が指摘されていた。


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