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日銀が政策金利を引き上げるタイミングを探りながら市場への情報発信を強化している。早ければ10月29、30日に開かれる次回の金融政策決定会合で追加利上げするとの見方が市場にある中、総裁や副総裁など政策委員の講演やあいさつを多く設定。利上げの有無にかかわらず、市場の「サプライズ」による混乱を回避したい考えだ。
植田和男総裁は10月3日に大阪市で主要経済団体との懇談会で講演し、その後、記者会見する。8日には東京都内の在日フランス大使館で講演する。内田真一副総裁は二つの金融業界のイベントであいさつする。
政策を決めるメンバーである審議委員は野口旭、高田創、田村直樹の3氏がそれぞれ札幌市、広島市、那覇市で講演する。7月と9月の決定会合の間では審議委員による発信は1回だけで、市場関係者からは「異例のペース」との声も出る。
背景には昨年7月の会合で0・25%程度への利上げを決めた際、事前の情報発信が乏しかったため、市場から「サプライズ」と批判されたことがある。
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