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地金大手の田中貴金属工業(東京)は29日、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万18円に設定した。節目の2万円を初めて超え、最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げで金利が付かない金の魅力が相対的に高まるとの思惑から国際的な金相場が高値で推移し、円安傾向を追い風に国内の販売価格も押し上げられた。国際情勢の不安定化を背景に、価格の急上昇が続いている。
年初の販売価格から3割超値上がりした。米国では雇用情勢悪化への懸念から、FRBが利下げを続けるとの見方が根強く、ニューヨーク商品取引所の金先物相場も23日に中心限月の終値として初めて3800ドルを超えた。
国内の販売価格はドル建てで決まる国際価格を基に為替を加味して決まるため、円安ドル高傾向が続いていることも価格上昇を後押ししている。
エストニアやポーランドといった北大西洋条約機構(NATO)加盟国でロシアによる軍事的挑発が相次いでおり、地政学リスクの高まりが意識されて、安全資産とされる金買いにつながった。
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