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農林水産省は21日、新米の出荷団体と卸売業者が売買する際の「相対取引価格」について、2025年産の9月の全銘柄平均が玄米60キロ当たり3万6895円だったと発表した。前年同月の1・6倍になった。過去最高だった昨年5月の2万7649円を上回り、初めて3万円を超えた。
23、24年産米が不足したのを背景に25年産の新米も集荷競争が激化し、価格が高騰した。各地の農業協同組合(JA)が農家に仮払いする「概算金」は昨年より3~7割程度高く、過去最高水準だ。既に小売価格に影響しており、当面高止まりする恐れがある。
農水省は25年産の主食用米の収穫量が前年と比べて1割増え、需要を最大50万トン程度上回ると見通す。コメが余り、値下がりにつながる可能性があるが、スーパーなどで新米の小売価格が安くなるのには時間がかかるとみられる。
全国の小売店で今月6~12日に販売されたコメ5キロの平均価格は、4210円と高値で推移した。備蓄米の放出効果が薄れ、販売が落ち込み始めているとの分析がある。
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