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キヤノン、ラピダスに出資へ

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 キヤノンが、先端半導体の国産化を目指すラピダスに出資する方向で最終調整していることが10日分かった。数十億円規模になるとみられる。半導体製造装置も手がけるキヤノンは、サプライチェーン(供給網)の一角を担う企業として資本参加を通じ、2027年度後半を計画する量産の実現を後押しする。ソフトバンクが追加出資に踏み切る意向も判明した。

 キヤノンは、北海道千歳市にあるラピダスの工場の試作ラインに半導体露光装置を納入した。露光装置は半導体の生産工程で、回路パターンをシリコンウエハーに転写する装置。ラピダスは、オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLの極端紫外線(EUV)露光装置と併用している。

 ラピダスは経済産業省に提出した事業計画で、研究開発や量産に必要な投資額が7兆円を超えるとの見通しを示した。政府の累計支援額は約2兆9千億円に上ることになるが、ラピダスは民間企業からも1兆円規模の出資を確保したい考えだ。


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