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【ワシントン共同】世界銀行は12月公表した年次の「世界開発報告」で、家電や自動車など製品の品質、安全性に関する統一基準「標準規格」の普及が、経済成長に不可欠な基盤だと分析した。戦後の日本を「標準化により経済発展を加速させた国の好例」として取り上げ、政府や産業界の取り組みで品質面の模範国となり、製造業の競争力が高まったと紹介した。
世銀は報告書で、標準規格の世界の全体像を初めて包括的に分析した。「東アジアの奇跡における標準規格の役割」と題した特集を設け、日本とともに韓国、中国も取り上げた。日本では産業標準化法に基づく国家規格である日本産業規格(JIS)が代表的だ。
報告書によると、第2次大戦前、日本から輸出される家庭向け商品は「低品質で信頼性に欠けると悪評が高かった」。だが戦後、経済復興と輸出主導型の成長に向け、通商産業省(現経済産業省)などの後押しを受けた産業界は品質を見直す必要があると判断した。
日本規格協会は、JISを通じて精緻な技術仕様の確立と品質管理の手続きの体系化に注力した。
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