NYマーケットダイジェスト・28日 ダウ最高値・金利上昇・原油高・ユーロ安

スポット
(28日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.38円(前営業日比△0.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.27円(▲0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0789ドル(▲0.0039ドル)
ダウ工業株30種平均:39807.37ドル(△47.29ドル)
ナスダック総合株価指数:16379.46(▲20.06)
10年物米国債利回り:4.20%(△0.01%)
WTI原油先物5月限:1バレル=83.17ドル(△1.82ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2238.4ドル(△25.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>    <前回発表値>
10−12月期米国内総生産(GDP)確定値
前期比年率              3.4%       3.2%
個人消費確定値(前期比年率)     3.3%       3.0%
コアPCE確定値(前期比年率)      2.0%       2.1%
前週分の米新規失業保険申請件数   21.0万件    21.2万件・改
3月米シカゴ購買部協会景気指数    41.4        44.0

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続落。アジア時間に伝わったウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の発言をきっかけに、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まった一方、欧州中央銀行(ECB)の利下げ開始時期が近づいているとの見方は強まっており、欧州市場では一時1.0775ドルと2月20日以来の安値を付けた。
 NY市場では明日からのイースター休暇を控えて、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行し、23時過ぎに一時1.0819ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 なお、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「インフレは急速に低下しているものの、依然として高水準」「2%のインフレ目標が視野に入ってきた」などと述べたと伝わった。

・ドル円は小反発。0時30分過ぎに一時151.15円と日通し安値を付けたものの、前日の安値151.03円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。4時過ぎには151.42円付近まで持ち直した。
 海外の主要市場が明日からイースター休暇入りするほか、本日は聖金曜日の祝日(グッドフライデー)の前日で米債券市場が短縮取引。流動性が薄く、大きな方向感は出なかった。明日29日にFRBが重視する2月米個人消費支出 (PCE) 価格指数など、注目度の高いインフレ指数の発表を控えて様子見ムードも広がった。

・ユーロ円は続落。欧州時間に一時163.14円と19日以来の安値を付けたものの、NY市場に入ると163.58円付近まで下げ渋った。ユーロドルにつれた動きとなった。

・カナダドルは全面高。1月カナダ国内総生産(GDP)が予想を上回ると全般カナダドル買いが先行。対米ドルで一時1.3525カナダドル、対ユーロで1.4604カナダドル、対円で111.87円までカナダドル高に振れた。WTI原油先物価格の上昇を背景に産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まった面もあった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの観測から買いが入ったものの、上値は限定的だった。明日からの3連休を控えて薄商いとなる中で、積極的な買いは手控えられたようだ。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。ウォラーFRB理事の発言をきっかけに、米利下げ開始時期が後ずれするとの観測が高まると売りが出た。ただ、FRBが重視するインフレ指標であるPCE物価指数の発表を明日に控えて様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかった。
 なお、この日はグッドフライデーの前日で短縮取引だった。

・原油先物相場は反発。前日の米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油とガソリンの在庫が予想以上の積み増しとなったが、ロシアの石油輸出が減少するとの見方や、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」が6月末まで現行の減産方針を維持するとの見方から需給引き締まりへの警戒感は根強く、買いが優勢となった。

・金先物相場は続伸。前日に続いて清算値ベースで史上最高値を更新した。翌日の29日がグッドフライデーの祝日で金先物市場は休場となるなか、期末要因を背景としたテクニカル的な買いも入り、金先物の上昇基調が継続した。

(中村)


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