NY株式サマリー(15日)=ダウ248ドル安 米10年債利回りの上昇や中東の地政学リスクが重し

市場概況
◆ダウ平均:7,735.11 -248.13 -0.65%
◆S&P500:5,061.82 -61.59 -1.20%
◆NASDAQ:15,885.02 -290.07 -1.79%

 15日のNY株式相場は続落。好決算を発表したゴールドマン・サックスが大幅高となり上昇してスタートしたものの、強い米3月小売売上高を受けて米10年債利回りが一時、昨年11月中旬以来の4.66%台に上昇したことや、イランがイスラエル対して行った大規模攻撃に対するイスラエルの報復への警戒感からセンチメントが急速に悪化した。ダウ平均は朝方に403ドル高まで上昇後、325ドル安まで反落し、248.13ドル安(-0.65%)と6営業日続落して終了。昨年6月以来の長期続落を記録した。S&P500も0.88%高まで上昇後、1.20%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.74%高まで上昇後、1.79%安で終了。ともに大幅に2日続落となった。ダウ平均は3月下旬に40000ドルに迫ったが、37735.11ドルで終了し、年初来では0.12%高とほぼ昨年末水準まで反落した。S&P500の11セクターはITの1.99%安を筆頭に全セクターが下落。不動産、コミュニケーション、一般消費財も1%超下落した。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の17.31ポイントから19.23ポイントに上昇。終値で昨年10月末以来の19ポイント台となった。

 ゴールドマン・サックスの第1四半期決算発表はキャピタル・マーケット部門が好調で、収入、利益ともに市場予想を大幅に上回った。株価は一時、前日比5.98%高まで上昇したが、市場全般の下落に連れ上昇幅を縮小し、2.92%高で終了した。米3月小売売上高は前月比+0.7%と予想の+0.3%を上回り、2月分も前月比+0.6%から+0.9%に修正された。強い小売売上高を受けて米10年債利回りは先週末の4.50%から一時4.66%台まで上昇し、4.60%台で終了した。


(小針)


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