東京外国為替市場概況・17時 ドル円、買い一服

市場概況
 16日午後の東京外国為替市場でドル円は買い一服。17時時点では154.39円と15時時点(154.34円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。欧州勢が参入し始めるとドルがほぼ全面高になり、昨日高値154.45円を上抜け約34年ぶりとなる154.61円まで上昇した。しかし、ここまでほぼ下押しもなく上がっていることで、買いは一服となっている。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.0618ドルと15時時点(1.0618ドル)とほぼ同水準だった。欧州参入後には1.0602ドルまで下値を広げたが、1.0600ドルに観測される買いオーダーを割り込めず1.0620ドル台まで戻した。もっとも、独10年債利回りが前日比で小幅に低下していることなどが重しになり、上値も抑えられもみ合い。
 なお、ポンドは方向感なく上下している。英雇用統計でILO方式の失業率が悪化し、週平均賃金(除賞与)も低下したことで、ポンドは対ドルで1.2409ドル、対円で191.65円、対ユーロで0.8545ポンドまでポンド売りが進んだ。しかし、英10年債利回りが昨年11月以来の水準まで上昇すると、対ドルで1.2445ドル近辺、対円で192.24円、対ユーロで0.8532ポンド前後まで戻すなど、方向感なく上下した。

 ユーロ円は神経質な動き。17時時点では163.93円と15時時点(163.88円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。一時164.09円まで買われ日通し高値を更新したが、独債利回りが小幅に低下したことや、欧州株式市場が大幅安で寄り付きそのまま軟調地合いを維持していることで上値も抑えられた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.14円 - 154.61円
ユーロドル:1.0602ドル - 1.0628ドル
ユーロ円:163.68円 - 164.09円

(松井)


OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 東京外国為替市場概況・17時 ドル円、買い一服