東京外国為替市場概況・17時 ドル円、荒い値動き

市場概況
 26日午後の東京外国為替市場でドル円は荒い値動き。17時時点では156.70円と15時時点(156.10円)と比べて60銭程度のドル高水準だった。一時155.91円付近まで下押しする場面があったが、植田日銀総裁の定例記者会見が始まると買いが再開した。日銀総裁は「為替レートは経済・物価に影響を及ぼす重要な要因」としながらも「ここまでの円安は基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない」と発言し、現状の円安を容認するような見解を示したことで円安が活発化。一時156.82円と1990年5月以来、約34年ぶりの高値を更新した。
 もっとも、政府・日銀による介入警戒感が高まるなか、17時過ぎにまとまった売りが持ち込まれ154.99円まで急落。一方、押し目買い意欲も強いことからすぐに156円台前半まで切り返すなど荒い値動きとなっている。

 ユーロ円も乱高下。17時時点では168.12円と15時時点(167.42円)と比べて70銭程度のユーロ高水準だった。日銀総裁から円安をけん制する発言がなかったことで円全面安の展開が継続し、ユーロ円は一時168.26円まで上値を伸ばした。ただ、ドル円と同様に17時過ぎに円が急反発すると166.49円まで急落し、すぐに167円台半ばまで持ち直した。

 ユーロドルは17時時点では1.0729ドルと15時時点(1.0726ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。一時1.0743ドルまでやや強含んだが、円相場となったため大きな方向感は出ていない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.99円 - 156.82円
ユーロドル:1.0719ドル - 1.0743ドル
ユーロ円:166.49円 - 168.26円


(越後)


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