NY株式サマリー(3日)=ダウ450ドル高と3日続伸 弱い雇用統計を受けて利下げ期待が復活

市場概況
◆ダウ平均: 38675.68 +450.02 +1.18%
◆S&P500: 5127.79 +63.59 +1.26%
◆NASDAQ: 16156.33 +315.37 +1.99%

 3日のNY株式相場は大幅続伸。注目された米4月雇用統計が予想を下回る弱い結果となったことで利下げ期待が再び高まったことや、米国債利回りが低下したことが支援となった。巨額の自社株買いや予想を上回る決算を発表したアップルが5.98%高、予想を上回る1Q利益や肥満治療薬の良好な試験結果が好感されたアムジェンが11.82%高となったこともダウ平均を押し上げた。ダウ平均は582ドル高まで上昇後、450.02ドル高(+1.18%)と3日続伸して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.26%高、1.99%高で終了し、ともに2日続伸した。週間ではダウ平均が1.14%高と3週続伸し、S&P500が0.55%高、ナスダック総合が1.43%高とともに2週間続伸した。

 S&P500の11セクターはエネルギー(-0.05%)を除く10セクターが上昇。ITが3.01%高となったほか、コミュニケーション、素材が1%超上昇し、公益、不動産、一般消費財、資本財も0.7%超上昇した。半導体株はエヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズがともに3%超上昇。ハイテク・ジャイアントはアップルのほか、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズが2%超上昇した。

 寄り前に発表された4月雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が17.5万人増と市場予想の24.3万人増を下回る増加にとどまり、失業率は前月や予想の3.8%を上回る3.9%に悪化した。平均賃金の伸びも前月比+0.2%、前年比3.9%と、ともに予想の+0.3%、+4.0%を下回った。また寄り後に発表された4月ISM非製造業PMIは49.4と予想の52.0を下回り、2022年12月以来、1年4カ月ぶりに好不況の分かれ目の50ポイントを下回った。総じて弱い経済指標を受けて米10年債利回りは前日の4.571%から一時4.45%台まで低下し、4.507%で終了。CMEのフェド・ウォッチの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は前日の62%から68%に上昇。年内2回の利下げ確率も51%から61%に上昇した。

(羽土)


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