NYマーケットダイジェスト・20日 ナスダック最高値・金利上昇・ドル高

スポット
(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.26円(前営業日比△0.61円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.65円(△0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0857ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:39806.77ドル(▲196.82ドル)
ナスダック総合株価指数:16794.88(△108.91)
10年物米国債利回り:4.44%(△0.02%)
WTI原油先物6月限:1バレル=79.80ドル(▲0.26ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=2438.5ドル(△21.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は3日続伸。このところ米連邦準備理事会(FRB)高官らが早期利下げに慎重な見方を示す中、米長期金利の指標である米10年債利回りが4.45%台まで上昇すると円売り・ドル買いが優勢となった。政府・日銀による為替介入への警戒が後退していることも相場の支援材料となり、5時前には一時156.30円と日通し高値を更新した。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「インフレ目標の2%に到達すると確信できるまでまだ時間がかかる」と述べたほか、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「インフレ率が2%に向けて低下していることをまだ確信せず」などと発言。また、ジェファーソンFRB副議長は「4月のインフレ指標は鈍化したものの、インフレが目標の2%に持続的に回帰しつつあるとは断言できない」と述べた。

・ユーロドルは小反落。欧州中央銀行(ECB)が6月にも利下げに動くとの見方が強まる中、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時1.0854ドルと日通し安値を付けた。前週末の安値1.0836ドルがいったんはサポートとして意識されると2時30分前に1.0871ドル付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。

・ユーロ円は3日続伸。ドル円の上昇につれた買いが優勢になると、4時前に一時169.78円と日通し高値を更新した。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。前週末に史上最高値を更新し、初の4万ドル台で取引を終えたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が計画よりも早期に退職する可能性を示唆したうえ、「現在の株価では大量の自社株買いはできない」との見方を示したと伝わると、同行株価が4.5%超下落。1銘柄でダウ平均を58ドル程度押し下げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。FRB高官らが早期利下げに慎重な見方を示す中、この日も債券売りが続いた。

・原油先物相場は4日ぶりに小幅に反落。序盤は買いが先行も、3日続伸した後なだけに80ドル台では利益確定の売りに頭を抑えられた。米金融当局者から早期利下げに慎重な発言が相次ぐなか、先週後半に高まった原油需要増への思惑が後退したことも相場の重しとなった。

・金先物相場は続伸。イラン大統領が搭乗したヘリが墜落との報道で地政学リスクが意識され、時間外から安全資産の金に資金が向かい最高値を更新した。その後イラン政府が墜落は事故と発表し、イスラエルも関与を否定すると、NY勢の入り際には前日比マイナスまで売り戻された。もっとも下値を拾いたい向きは多く、堅調な銀や銅にも歩調を合わせて一巡後は水準を切り上げた。

(中村)


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