NY株式サマリー(2日)=ダウ610ドル安と続落 弱い雇用統計を受けてナスダックが「調整相場」入り

市場概況
◆ダウ平均: 39737.26 -610.71 -1.51%
◆S&P500: 5346.56 -100.12 -1.84%
◆NASDAQ: 16776.16 -417.98 -2.43%

 2日のNY株式相場は大幅続落。注目された米7月雇用統計が予想以上に悪化したことで景気後退(リセッション)懸念が強まったことに加え、予想を下回る売上高や弱い見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが8%超下落したことや、弱い見通しやレイオフを発表したインテルが26%安と急落したこともセンチメントの悪化につながった。前日に494ドル安となったダウ平均は610.71ドル安(-1.51%)と2日続落。S&P500も1.84%安と2日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は2.43%安と大幅に2日続落した。ナスダック総合は7月11日に付けた史上最高値から10.15%安となり「調整相場」入り。S&P500とダウ平均も最高値からそれぞれ5.70%安、3.96%安となった。週間ではダウ平均が2.10%安と5週ぶりに反落し、S&P500が2.06%安、ナスダック総合が3.35%安とともに3週続落した。

 S&P500の11セクターは生活必需品が、公益、不動産を除く8セクターが下落。一般消費財が4.61%安となったほか、金融、エネルギー、資本財が2%超下落し、IT、コミュニケーション、素材も1.8%超下落した。ダウ平均採用銘柄はユナイテッドヘルス、マクドナルド、プロクター・アンド・ギャンブル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コカ・コーラが2%超上昇した一方、インテルが26.06%安と急落し。アマゾンも8.78%安。アメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックス、ボーイング、JPモルガン・チェースも4-6%安となった。

 7月雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)が11.4万人増と予想の17.5万人増を大きく下回り、6月分も20.6万人増から17.9万人増に修正された。失業率は6月分の4.1%から4.3%に悪化し、平均賃金の伸びも市場予想を下回った。弱い雇用統計を受けて米10年債利回りは前日の3.978%から3.790%に低下し、昨年12月以来の低水準となった。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は前日の78%から100%に上昇し、0.50%の利下げ確率も22%から69%に上昇。市場では水曜日のFOMCで利下げを決めるべきだったとの声が多数あった。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.59ポイントから23.39ポイントに急上昇した。




(羽土)


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