香港株サマリー(27日)

市場概況
続伸、後場にプラス圏 好決算銘柄の物色が活発

 27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.43%高の17874.67ポイントだった。中国企業指数は0.44%高の6306.36ポイント。メインボードの売買代金は概算で919億2000万HKドル。

 ハンセン指数は安く寄り付くと、序盤に下げ幅を拡大。前日に終値ベースで7月15日以来、およそ1カ月半ぶりの高値で終えた後とあって、利益確定売りが先行した。ただ、売り一巡後は上向きに転じ、後場にはプラス圏へ浮上。9月の米利下げ観測が引き続き地合いを支えたほか、決算発表が本格化するなかで好決算の銘柄を物色する動きが活発だった。指数はこの日の高値圏で終え、7月15日以来の高値を連日で更新した。

 ハンセン指数構成銘柄では、2024年6月中間期の増益決算を好感してオンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(09961)と康師傅控股(00322)、華潤電力控股(00836)が急伸。原油相場の上昇を手掛かりに石油メジャーのシノペック(00386)、ペトロチャイナ(00857)、CNOOC(00883)が買われたほか、民営自動車メーカーの吉利汽車(00175)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)なども高い。香港不動産株の恒基兆業地産(00012)が大幅に続伸した。半面、ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、生活関連アプリ運営の美団(03690)が大幅安。米ナスダック上場のピン多多(PDD)の2024年4−6月期売上高の予想下振れに加え、同社の陳磊共同最高経営責任者(CEO)が「競争の激化で売り上げの高成長は持続できない」との見解を示したことが嫌気された。ガス会社の新奥能源(02688)、家電メーカーの海爾智家(06690)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)なども下げが目立った。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.05%安の3501.29ポイントと反落。アリババ集団、JDドットコム、海爾智家、美団が下落率上位4位を占め、指数を押し下げた。華虹半導体(01347)、快手科技(01024)も軟調。半面、トリップ・ドットコムと同業の同程旅行(00780)、小鵬汽車(09868)、東方甄選(01797)が上昇率上位だった。


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