中国株サマリー(2日)

市場概況
反落、約7カ月ぶり安値 景気の先行き不安が重荷

 週明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比1.10%安の2811.04ポイントだった。深セン成分指数は2.11%安の8172.21ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7057億3300万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。後場後半には一段安となり、終値ベースで今年2月6日以来、約7カ月ぶりの安値を更新した。中国景気の先行き不安が重荷となった。中国国家統計局が8月31日に発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1と前月比0.3ポイント低下して市場予想(49.5)を下回った。一方、午前中に中国メディアの財新が発表した8月の製造業PMIは50.4となり、市場予想(50.0)から上振れし、前月に割り込んでいた50を回復したが、市場の反応は限られた。

 セクター別では、半導体、軍需関連、酒造、証券などが安い。半面、保険、石炭、化学肥料などが買われた。

 A株市場では、インフラ建設の中国交通建設(601800)、中国鉄建(601186)、中国中鉄(601390)、造船大手の中国船舶重工(601989)が大幅安。テック株の広聯達科技(002410)、歌爾(002241)、富士康工業互聯網(601138)や、小売りの王府井集団(600859)、映画チェーン運営の万達電影(002739)、酒造の瀘州老窖(000568)なども下げが目立った。2024年6月中間決算が赤字転落の不動産大手、万科企業(000002)は5%安。半面、港湾運営の上海国際港務(600018)、国有銀行の中国農業銀行(601288)、電力関連の国投電力控股(600886)、生保大手の中国人寿保険(601628)などが買いを集めた。

 上海B株指数は0.51%安の233.57ポイント、深センB株指数は0.94%安の1073.12ポイント。

(小針)


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