香港株サマリー(27日)

市場概況
大幅続伸、1週間ぶり高値 米中株高を好感

 27日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比2.32%高の19603.13ポイントだった。中国企業指数は2.57%高の7027.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で1389億1000万HKドル。

 ハンセン指数は序盤に前日終値を挟んでもみ合い、後場に入って上げ幅を急拡大。ほぼ全面高の展開となり、終値は20日以来1週間ぶりの高値だった。前日の米株式市場で主要株価指数の上昇が続いた上、この日は下げて始まった中国本土市場の株価指数が上昇して終え、投資家心理が強気に傾いた。決算などを手掛かりとする個別物色も指数を押し上げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、生活アプリ運営の美団(03690)が大幅に続伸し、相場の上昇を主導した。前日大引け後に2024年9月中間決算を発表した周大福珠宝(01929)が買いを集めた。電動工具の創科実業(00669)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)、都市ガスの新奥能源(02688)は大きく反発。中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)、ビール大手の華潤ビール(00291)も買われた。一方、香港公益株の長江インフラ(01038)と電能実業(00006)が逆行安を演じた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.61%高の4374.44ポイントと5営業日ぶりに反発。オンライン読書サービスの閲文集団(00772)が12%超上げた。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(00268)、半導体製造装置のASMPT(00522)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(01347)とSMIC(00981)も高い。構成30銘柄のうち下落は蔚来集団(09866)と東方甄選(01797)の2銘柄だけだった。


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