大幅反発、全人代で中国政策に期待　長江和記実業が高い

　5日の香港市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.84％高の23594.21ポイントだった。中国企業指数は3.14％高の8630.40ポイント。メインボードの売買代金は概算で2586億8000万HKドル。

　ハンセン指数は始値で心理的節目の23000ポイントを回復。前場に上げ幅を縮める場面があったが、後場にほぼ一本調子で上昇し、結局この日の高値圏で終えた。全国人民代表大会（全人代）がきょう開幕し、政策の恩恵を受けそうなニューエコノミー銘柄や内需消費関連を中心に買いが膨らんだ。中盤まで安く推移する場面が目立った中国本土市場の株価指数が高く終えたことも投資家心理を支えたもよう。

　ハンセン指数構成銘柄では、香港コングロマリットの長江和記実業（00001）が22％近く上昇。パナマ運河の港湾事業を米ブラックロック率いるコンソーシアムに売却する条件で基本合意に達したと前日大引け後に発表し、買いを集めた。宝飾品販売の周大福珠宝（01929）、アルミメーカーの中国宏橋（01378）、医薬品ネット通販の京東健康（06618）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）は大幅に続伸。スマートフォン大手の小米集団（01810）、生活アプリ運営の美団（03690）も高い。半面、前日大引け後に2024年12月本決算を発表した創科実業（00669）が急落した。本土系不動産株の華潤置地（01109）と中国海外発展（00688）、華潤万象生活（01209）も下げた。

　ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.02％高の5757.94ポイントと5営業日ぶりに反発。オンライン旅行会社の同程旅行（00780）、半導体ファウンドリーの華虹半導体（01347）が大きく買われた。一方、新興電気自動車メーカーの蔚来集団（09866）が逆行安。

(山下)

---

本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

---