香港株サマリー(7日)

市場概況
3日ぶり反落、方向感欠く 政策期待の買いと利益確定売りが交錯

 7日の香港市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.57%安の24231.30ポイントだった。中国企業指数は0.27%安の8914.03ポイント。メインボードの売買代金は概算で3831億6000万HKドル。

 ハンセン指数は6日に米株式相場が反落した流れを引き継ぎ、安く始まった。前日終値は約3年ぶりの高値とあって利益確定売りが先行した。中国当局による内需刺激や人工知能(AI)活用など措置への期待が続くなか、中盤は高く推移したものの、再び下げに転じて終えた。この日発表された中国の2月の貿易統計で米ドル建ての輸出・輸入がともに市場予想から下振れし、「トランプ関税」の影響が改めて警戒されたもよう。香港時間この日夜に2月の米雇用統計の発表を控え、次第に様子見ムードが広がった。セクター別では工業とコングロマリット、情報技術が下げた一方、通信、素材、必需消費財が上げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2024年12月本決算を発表したJDドットコム(09618)と京東健康(06618)が大幅安となった。香港コングロマリットの長江和記実業(00001)、不動産開発の龍湖集団(00960)、光学部品の舜宇光学科技(02382)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)はそろって反落。大型株のHSBC(00005)とテンセント(00700)も売られた。半面、ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、スポーツ用品の李寧(02331)と安踏体育用品(02020)が大幅高。ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)、アルミ大手の中国宏橋(01378)も買われた。前日安かった宝飾品販売の周大福珠宝(01929)は反発した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.52%安の6037.44ポイントと3日ぶりに反落。京東健康、JDドットコム、舜宇光学科技、SMICが下落率上位だった。一方、オンライン旅行会社の同程旅行(00780) とトリップ・ドットコム(09961)、新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)の上昇が目立った。

(山下)


OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 香港株サマリー(7日)