香港株サマリー(31日)

市場概況
続落、4週間ぶり安値 米相互関税を警戒

 週明け31日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.31%安の23119.58ポイントだった。中国企業指数は1.05%安の8516.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で2573億2000万HKドル。

 ハンセン指数は前週末の米株式相場が続落した流れを引き継ぎ、安く始まった。中盤には心理的節目の23000ポイントに迫る場面があった。後場にやや値を戻したものの、終値は4日以来およそ4週間ぶりの安値となった。トランプ米政権による相互関税の詳細公表を4月2日に控え、インフレ圧力が高まれば米連邦準備理事会(FRB)が利下げしにくくなるとの見方から、幅広いセクターで運用リスクを回避する売りが優勢だった。週内に米国で雇用関連の指標が相次いで発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な買いを手控えたもよう。

 ハンセン指数構成銘柄では、前週末に買われたスポーツ用品の李寧(02331)、不動産開発の龍湖集団(00960)が大幅に下落。自動車販売の中升集団(00881)、宝飾品販売の周大福珠宝(01929)も売られた。カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)と半導体ファウンドリーのSMIC(00981)は続落した。半面、医薬品株の翰森製薬(03692)、石油株のペトロチャイナ(00857)が買われた。中国財政部を割当先とする第三者割当増資を前日発表した中国建設銀行(00939)と中国銀行(03988)はともに反発した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.03%安の5394.72ポイントと続落。自動運転技術の地平線機器人(09660)の下げがきつい。半導体株の華虹半導体(01347)、ASMPT(00522)、SMICの下落も目立つ。一方、家電大手の美的集団(00300)、オンライン旅行会社の同程旅行(00780)、新興電気自動車メーカーの小鵬汽車(09868)が買われた。


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