NYマーケットダイジェスト・30日 ダウ7日続伸・金利小幅低下・ユーロ安(2)

スポット
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は7日続伸。4月ADP全米雇用報告や1−3月期米GDP速報値が予想を下回り、米経済の減速を懸念した売りが先行すると一時780ドル超下落した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測を背景に買いが入ると持ち直した。月末を迎えて機関投資家のリバランス(資産配分の調整)に伴う買いが入ると一時200ドル超上昇した。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは小幅ながら7日続伸。1−3月期米GDP速報値は予想を下回ったものの、食料とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)指数が予想を上回ると売買が交錯。結局、前日終値付近での方向感に乏しい展開が続いた。

・原油先物相場は大幅に3日続落。1-3月期米GDP速報値が前期比年率で約3年ぶりのマイナスに沈み、エネルギー需要減を危惧する見方が広がった。上値重く推移していたなかで一部通信社が、「主要産油国であるサウジアラビアは、さらなる減産による相場の下支えを望まない」と報じた。これをきっかけとして売りに勢いがつき、一時58ドルを割り込む場面もあった。引け水準は、期近限月として2021年3月以来の低い水準を記録した。

・金先物相場は続落。トランプ米政権の貿易政策に対する過度な警戒感が後退するなか、安全資産とされる金への売り圧力が強まり、時間外では3280ドルを割り込む場面があった。その後、米国の経済指標の弱さが目立つと買い戻しが入り、3300ドル台を回復。もっとも、為替でドルが対ユーロなどで強含み、ドル建て金の伸びを鈍らせた。

(中村)


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