東京外国為替市場概況・10時 ドル円、大幅高

市場概況
 29日の東京外国為替市場でドル円は大幅高。10時時点では146.09円とニューヨーク市場の終値(144.84円)と比べて1円25銭程度のドル高水準だった。引け後に発表されたエヌビディアの決算が好結果だったことで、日米株価指数先物が上昇したことが支えとなり、8時過ぎに前日高値145.08円を上抜けるとストップロスを巻き込みドル円は買いが先行した。その後、米連邦裁判所は「米国憲法は議会に他国との通商を規制する独占的な権限を与え、大統領の緊急権限によってこれが覆されることはない」との判断で、トランプ大統領の「解放の日」関税を差し止めたとの報道が伝わると、ドルが全面高の展開になった。10時過ぎには15日以来となる146.28円まで大幅に値を上げた。なお、トランプ政権はこの件について早速控訴している。

 ユーロドルは弱含み。10時時点では1.1234ドルとニューヨーク市場の終値(1.1292ドル)と比べて0.0058ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル買いで上値が抑えられるなか、トランプ関税の差し止め報道が流れるとユーロドルも1.1210ドルまで急落した。その後は1.12ドル前半でもみ合いになっている。なお、ナスダック先物は2%超、時間外の米10年債利回りは一時4.52%台まで上昇した。

 ユーロ円は強含み。10時時点では164.13円とニューヨーク市場の終値(163.55円)と比べて58銭程度のユーロ高水準だった。8時過ぎにドル円が前日高値を上抜けると164.00円まで上値を広げた。米連邦裁判所の関税差し止め報道が流れるとユーロドルが急落したことで上値が抑えられ163.60円台まで下押す場面もあったが、再びドル円が上値をトライしたことに連れて10時過ぎには164.22円まで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.76円 - 146.28円
ユーロドル:1.1210ドル - 1.1297ドル
ユーロ円:163.49円 - 164.22円


(松井)


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