NY株式サマリー(13日)=ダウ769ドル安 中東情勢緊迫でリスク回避

市場概況
◆ダウ平均: 42197.79 -769.83 -1.79%
◆S&P500: 5976.97 -68.29 -1.13%
◆NASDAQ: 19406.83 -255.66 -1.30%

 13日のNY株式相場は大幅反落。イスラエルがイランの核施設や軍事施設などを攻撃し、イランが報復としてイスラエルにミサイルで反撃したことで中東の地政学リスクが高まりリスク回避が強まった。原油価格の大幅高を受けたインフレ懸念も相場の重しとなった。ダウ平均は下落してスタートすると、終盤に886ドル安まで下落幅を広げ、769.83ドル安(-1.79%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.13%安、1.30%安で終了し、3指数がそろって大幅反落した。S&P500の11セクターはエネルギー(+1.72%)を除く10セクターが下落。金融が2.06%安となったほか、IT、素材、生活必需品が1%超下落した。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.02ポイントから20.82ポイントに上昇。5月26日以来の20ポイント台となった。週間ではダウ平均が1.32%安、S&P500が0.39%安、ナスダック総合が0.63%安となり、主要3指数がそろって3週ぶりに反落した。

 リスク回避が強まり、4月以降の上昇をけん引してきたエヌビディアなどの主力株が幅広く下落した一方、原油高を好感したエネルギー株や防衛関連株、産金株などが上昇した。NY原油が7%超上昇したことを受けてエクソン・モービルが2.18%高、SLBが1.88%高となり、防衛関連ではロッキード・マーティンとRTXが3%超上昇し、産金のニューモントも3%超上昇した。

 経済指標は6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が60.5と前月の52.2から大きく改善し、市場予想の53.5も上回った。併せて発表された1年先期待インフレ率速報値は前月の6.6%から5.1%に低下し、同5年先期待インフレ率速報値も前月の4.2%から4.1%に低下した。




(羽土)


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