スポット
(23日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.15円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.20円(△0.86円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1578ドル(△0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:42581.78ドル(△374.96ドル)
ナスダック総合株価指数:19630.98(△183.57)
10年物米国債利回り:4.35%(▲0.02%)
WTI原油先物8月限:1バレル=68.51ドル(▲5.33ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3395.0ドル(△9.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。米国によるイラン空爆を受けて中東情勢の一段の悪化に警戒感が広がる中、欧州市場序盤は「有事のドル買い」が優勢となり、一時1.1454ドルと日通し安値を付けた。
ただ、NYの取引時間帯に入ると一転ドル売りが優勢に。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長が「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.28%台まで低下。全般ドル売りが活発化した。欧州序盤まで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きも優勢となり、5時30分過ぎには一時1.1582ドルと日通し高値を更新した。
なお、米国が週末にイランの核施設を攻撃したことを受けて、イランはカタールの米軍基地を標的にミサイル攻撃を実施したと伝わった。もっとも、一部報道によると「イランは外交ルートを通じて米国とカタールに攻撃を事前通知していた」ほか、カタールは「ミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」と発表した。市場では「イランの報復は限定的」と受け止められ、WTI原油先物価格が7%超急落したほか、ダウ平均は一時400ドル超上昇した。また、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.35まで低下した。
・ドル円は小幅ながら3日続伸。20時過ぎに一時148.03円と5月13日以来の高値を付けたものの、148円台での滞空時間は短かった。米早期利下げ観測の高まりを背景に、ドル全面安となった流れに沿って3時30分前に一時146.01円付近まで下押しした。イランによる報復攻撃が限定的となったことや「トランプ米大統領は中東でのさらなる軍事関与を望んでいない」との報道が伝わったことも米株高・原油安・ドル安の様相を強めた。
なお、トランプ米大統領は「イランが対応したことでこれ以上の憎悪がないことを望む」「イランが事前通知したことに感謝」と述べたと伝わった。
・ユーロ円は3日続伸。欧州市場では一時169.71円と昨年7月以来の高値を付けたものの、そのあとはドル円の失速につれた売りが出たため168.74円付近まで伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。イランはこの日、米軍による核施設への攻撃の報復として、カタールの米軍基地にミサイルを発射した。ただ、カタールは「イランのミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」と発表したほか、「米国とカタールには攻撃を事前に通知していた」と伝わったことから、「イランの報復は限定的」と受け止められ、WTI原油先物価格が急落。投資家心理が改善し株買いが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ボウマンFRB副議長が「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに買いが入った。ただ、米国株相場が底堅く推移するとやや上値が重くなった。
・原油先物相場は大幅続落。週末に米国によるイラン空爆でアジア時間早朝は上昇していたが、徐々に上値が重くなった。イランがカタールの米軍基地へミサイル攻撃をしたものの、事前にイランが被害を最小限にとどめるために攻撃の標的などを通達していたことなどで、イランが報復攻撃を自重しているとの認識が広まると引けかけて下げ幅を広げて続落して引けた。
・金先物相場は反発。週末に行われた米国によるイランへの攻撃で、アジア時間の時間外取引では上昇していた金先物相場だが、徐々に株式・為替市場が落ち着きを取り戻すと上値が抑えられた。ただ、引けにかけてはドル売りが優勢になったこともあり、ドル取引される金先物は割安感もあり下値が支えられ、反発して引けた。
(中村)
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ドル・円相場:1ドル=146.15円(前営業日比△0.06円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.20円(△0.86円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1578ドル(△0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:42581.78ドル(△374.96ドル)
ナスダック総合株価指数:19630.98(△183.57)
10年物米国債利回り:4.35%(▲0.02%)
WTI原油先物8月限:1バレル=68.51ドル(▲5.33ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3395.0ドル(△9.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続伸。米国によるイラン空爆を受けて中東情勢の一段の悪化に警戒感が広がる中、欧州市場序盤は「有事のドル買い」が優勢となり、一時1.1454ドルと日通し安値を付けた。
ただ、NYの取引時間帯に入ると一転ドル売りが優勢に。ボウマン米連邦準備理事会(FRB)副議長が「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.28%台まで低下。全般ドル売りが活発化した。欧州序盤まで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きも優勢となり、5時30分過ぎには一時1.1582ドルと日通し高値を更新した。
なお、米国が週末にイランの核施設を攻撃したことを受けて、イランはカタールの米軍基地を標的にミサイル攻撃を実施したと伝わった。もっとも、一部報道によると「イランは外交ルートを通じて米国とカタールに攻撃を事前通知していた」ほか、カタールは「ミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」と発表した。市場では「イランの報復は限定的」と受け止められ、WTI原油先物価格が7%超急落したほか、ダウ平均は一時400ドル超上昇した。また、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.35まで低下した。
・ドル円は小幅ながら3日続伸。20時過ぎに一時148.03円と5月13日以来の高値を付けたものの、148円台での滞空時間は短かった。米早期利下げ観測の高まりを背景に、ドル全面安となった流れに沿って3時30分前に一時146.01円付近まで下押しした。イランによる報復攻撃が限定的となったことや「トランプ米大統領は中東でのさらなる軍事関与を望んでいない」との報道が伝わったことも米株高・原油安・ドル安の様相を強めた。
なお、トランプ米大統領は「イランが対応したことでこれ以上の憎悪がないことを望む」「イランが事前通知したことに感謝」と述べたと伝わった。
・ユーロ円は3日続伸。欧州市場では一時169.71円と昨年7月以来の高値を付けたものの、そのあとはドル円の失速につれた売りが出たため168.74円付近まで伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。イランはこの日、米軍による核施設への攻撃の報復として、カタールの米軍基地にミサイルを発射した。ただ、カタールは「イランのミサイルの迎撃に成功し、人的被害はなかった」と発表したほか、「米国とカタールには攻撃を事前に通知していた」と伝わったことから、「イランの報復は限定的」と受け止められ、WTI原油先物価格が急落。投資家心理が改善し株買いが広がった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。ボウマンFRB副議長が「インフレ圧力が抑制されれば、7月利下げを支持する可能性がある」と発言したことをきっかけに買いが入った。ただ、米国株相場が底堅く推移するとやや上値が重くなった。
・原油先物相場は大幅続落。週末に米国によるイラン空爆でアジア時間早朝は上昇していたが、徐々に上値が重くなった。イランがカタールの米軍基地へミサイル攻撃をしたものの、事前にイランが被害を最小限にとどめるために攻撃の標的などを通達していたことなどで、イランが報復攻撃を自重しているとの認識が広まると引けかけて下げ幅を広げて続落して引けた。
・金先物相場は反発。週末に行われた米国によるイランへの攻撃で、アジア時間の時間外取引では上昇していた金先物相場だが、徐々に株式・為替市場が落ち着きを取り戻すと上値が抑えられた。ただ、引けにかけてはドル売りが優勢になったこともあり、ドル取引される金先物は割安感もあり下値が支えられ、反発して引けた。
(中村)
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DZH Finacial Research
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