NYマーケットダイジェスト・27日 株高・金利上昇・カナダドル安

スポット
(27日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.65円(前営業日比△0.23円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=169.48円(△0.50円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1718ドル(△0.0017ドル)
ダウ工業株30種平均:43819.27ドル(△432.43ドル)
ナスダック総合株価指数:20273.46(△105.55)
10年物米国債利回り:4.27%(△0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=65.52ドル(△0.28ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3287.6ドル(▲60.4ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
5月米個人所得
(前月比)  ▲0.4%     0.7%・改
5月米個人消費支出(PCE)
(前月比)  ▲0.1%      0.2%
5月PCEデフレーター
(前年比)   2.3%     2.2%・改
5月PCEコアデフレーター
(前月比)   0.2%      0.1%
(前年比)   2.7%     2.6%・改
6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
        60.7       60.5

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ユーロドルは小幅ながら7日続伸。中東情勢を巡る懸念が後退したことや、米利下げ観測の高まりを背景にユーロ買い・ドル売りが先行。欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入り、22時過ぎに一時1.1753ドルと2021年9月以来約3年9カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は上値が重くなった。月末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたドル買いのフローが観測されたほか、週末を控えたポジション調整目的の売りが出て、3時30分過ぎに1.1688ドル付近まで下押しした。カナダドルに対する米ドル買いも相場の重しとなった。

・カナダドルは大幅安。「石油輸出国機構(OPEC)プラスは7月会合で大規模な増産を検討」との一部報道をきっかけに原油先物相場が失速すると、産油国通貨とされるカナダドルに売りが先行した。トランプ米大統領が自身のSNSに「米国産乳製品への法外な関税や米ハイテク企業に対するデジタルサービス税の導入を理由に、カナダとの通商協議を全て打ち切る」と表明すると全般カナダドル売りが活発化。米ドルカナダドルは一時1.3759カナダドルまで上昇したほか、カナダドル円は105.24円まで値を下げた。

・ドル円は反発。米相互関税の停止期限延期の可能性が意識される中、米国株相場が底堅く推移すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが出た。ロンドン・フィキシングに向けたドル買いのフローも入ると、一時144.95円と日通し高値を付けた。ただ、フィキシング通過後はやや伸び悩んだ。

・ユーロ円も反発。欧米株高を背景にリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、一時169.81円と昨年7月以来約11カ月ぶりの高値を更新した。ただ、そのあとは169.18円付近まで伸び悩む場面があった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、2月28日以来約4カ月ぶりの高値となった。中東情勢を巡る懸念が後退したことや、米利下げ観測の高まりを背景にこの日も買いが続いた。米貿易交渉の進展を期待した買いも入り、指数は一時570ドル超上昇する場面があった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。5月米個人消費支出(PCE)や個人所得が予想を下回ったことで買いが入ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視しているPCE価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが予想を上回ったことで次第に売りが優勢となった。

・原油先物相場は3日続伸。原油在庫の減少やS&P500やナスダック総合が過去最高値を更新するなど、米経済の回復による需要増加期待で堅調地合いを維持した。一時「OPECが7月にさらなる大規模な増産を検討中」との報道が流れると、急落する場面もあったが、引けにかけては買い戻しが入り小幅ながら続伸して引けた。

・金先物相場は反落。S&P500とナスダック総合が過去最高値を更新するなど、市場のセンチメントの好転で安全資産とされる金先物は売りが優勢となった。

(中村)


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