NYマーケットダイジェスト・10日 株高・金利上昇・ユーロ安

スポット
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=146.26円(前営業日比▲0.07円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.14円(▲0.36円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1701ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:44650.64ドル(△192.34ドル)
ナスダック総合株価指数:20630.66(△19.32)
10年物米国債利回り:4.35%(△0.02%)
WTI原油先物8月限:1バレル=66.57ドル(▲1.81ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3325.7ドル(△4.7ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
      <発表値>    <前回発表値>
前週分米新規失業保険申請件数
        22.7万件    23.2万件・改
前週分米失業保険継続受給者数
        196.5万人   195.5万人・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は続落。前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となり、米10年債利回りが4.37%台まで上昇すると146.79円まで上値を伸ばした。ただ、その後は米長期金利が徐々に上昇幅を縮小した影響で146.10円台まで押し戻された。
 なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は「7月の利下げは検討可能」「金利をめぐる私見は政治的なものではない」などの見解を示したほか、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つムサレム米セントルイス連銀総裁は「インフレにはいくぶんの上振れリスクがある」「関税がインフレ率を上昇させると予想」と述べた。

・ユーロドルは続落。NY勢の参入後は米長期金利の上昇とともに売りに押される展開となり、23時30分前に1.1663ドルまで下押し。今週の初めからサポートとして意識されてきた1.1680-90ドルの支持帯を下抜けた。もっとも、一巡後は米金利が上昇一服となったことで1.1700ドル前後まで下げ渋った。

・ユーロ円は続落。ユーロドルの下落やドル円の伸び悩みなどにつれて円買い・ユーロ売りが進み、一時170.94円まで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。良好な結果となった米雇用指標を好感した買いが入った。ハイテク株に対して出遅れ気味だった景気敏感株などにも買いが向かい、指数を押し上げた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。良好な米雇用データを手掛かりにした売りが出た一方、ウォラーFRB理事の早期利下げ主張などを受けた買い戻しも入った。

・原油先物相場は4営業日ぶりに反落。米雇用データの結果を受けて為替相場でドルが上昇し、ドル建ての原油は割高感が生じ売りに押された。前日まで3日続伸したこともあり、その反動で利食い売りも出た。また、トランプ関税が世界の景気を下押し、エネルギー需要への影響が出るとの懸念も上値を重くした。

・金先物相場は続伸。トランプ米大統領が昨日に銅の輸入に50%の関税を賦課すると表明したことを受けて銅先物が上昇し、金属商品全般にも買いが強まった。ただ、ドル高に振れたことや、米長期金利が上昇したことが重しとなり、上値は限られた。

(岩間)


OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NYマーケットダイジェスト・10日 株高・金利上昇・ユーロ安