NYマーケットダイジェスト・17日 株高・原油高・ドル伸び悩み

スポット
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=148.58円(前営業日比△0.70円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.29円(△0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1596ドル(▲0.0045ドル)
ダウ工業株30種平均:44484.49ドル(△229.71ドル)
ナスダック総合株価指数:20885.65(△155.16)
10年物米国債利回り:4.45%(横ばい)
WTI原油先物8月限:1バレル=67.54ドル(△1.16ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=3345.3ドル(▲13.8ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
6月米小売売上高
(前月比)   0.6%      ▲0.9%
(除く自動車) 0.5%     ▲0.2%・改
6月米輸入物価指数
(前月比)   0.1%     ▲0.4%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
       22.1万件    22.8万件・改
7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
        15.9       ▲4.0
5月米企業在庫
(前月比)   0.0%       0.0%
7月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数
         33        32
5月対米証券投資動向
短期債を含む 3111億ドル   ▲146億ドル・改
短期債を除く 2594億ドル   ▲82億ドル・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反発。6月米小売売上高や7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに一時149.09円と日通し高値を付けた。
 ただ、前日に付けた4月3日以来の高値149.18円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時148.38円付近まで下押しした。米長期金利が上昇に転じると148.75円付近まで持ち直したものの、米長期金利が再び低下すると上値が重くなった。

・ユーロドルは反落。米経済指標の上振れを受けてユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.1557ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は下げ渋る展開に。1時前には1.1603ドル付近まで下値を切り上げた。
 前日にドル売りを加速させた米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る懸念はひとまず後退したものの、市場では「完全に払拭されたわけではない」との声も聞かれた。FRBに対する政治的な圧力が再び強まる可能性は残るとの見方は、ドル買いに一定の歯止めをかけているもよう。

・ユーロ円は小反発。アジア時間に一時172.67円と日通し高値を付けたあとはじりじりと上値を切り下げる展開に。23時30分過ぎには一時171.94円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値171.84円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢となり上げに転じた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。6月米小売売上高など良好な米経済指標が相次いだことで買いが優勢となった。半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)の決算を好感した買いも入った。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは横ばい。6月米小売売上高など良好な米経済指標が相次いだことで売りが先行したものの、すぐに持ち直した。引けにかけては売買が交錯し、方向感に乏しい展開となった。

・原油先物相場は反発。中東情勢を巡る地政学的リスクが意識され、需給が引き締まるとの見方から買いが入った。6月米小売売上高などが予想より強い結果となり、底堅い景気が原油需要を支えるとの見方もまた、買いを誘ったもよう。

・金先物相場は反落。6月米小売売上高や7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが予想より強い結果となり、ドルが買われたことで、ドル建てで取引される金の割高感が意識されて売りが優勢となった。

(中村)


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