香港株サマリー(1日)

市場概況
4日続落、トランプ相互関税で景気不安

 1日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.07%安の24507.81ポイントだった。中国企業指数は0.88%安の8804.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で2546億7000万HKドル。

 ハンセン指数は安く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退。香港時間のこの日夜に発表される7月の米雇用統計を見極めたいとの雰囲気が強く、相場の方向感を欠いた。後場に入ると次第に下げ幅を広げ、結局この日の安値圏で引けた。トランプ米大統領が相互関税の新たな税率を各国に課す大統領令に署名し、今月7日の発動が決まったことで、世界経済への影響が改めて警戒されたもよう。S&Pグローバルが寄り付き後に発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回り、景況感の分け目となる50を割り込んだことも地合いを悪化させた。

 ハンセン指数構成銘柄では、前日大引け後に2025年6月中間決算の見通しを発表した石油大手のシノペック(00386)が6%近く下落。同業のペトロチャイナ(00857)も大きく売られた。大型株のAIAグループ(01299)とテンセント(00700)がほぼ一本調子で下げ、相場の重荷だった。医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(02359)、新エネルギー車メーカーの理想汽車(02015)、ショート動画プラットフォームの快手科技(01024)が安い。一方、宅配大手の中通快逓(02057)が大幅に続伸した。ネット株の百度(09888)とアリババ集団(09988)、太陽光ガラス大手の信義光能(00968)も買われた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.02%安の5397.40ポイントと7営業日続落。キングソフト(03888)、理想汽車、快手科技、京東健康の下げがきつい。半面、蔚来集団(09866)が大幅に反発。前日にファミリー層向けブランド「楽道(ONVO)」の新型車を発売し、材料視された。


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